2012年1月25日水曜日

※移転しました

移転先はこちらです→http://diabetes-sirt.blogspot.com/

2012年1月16日月曜日

糖尿病と血糖値②

すいません、更新遅れました。
前回血糖値とは何かについてお話ししましたが、今回は実際に糖尿病の診断に用いられている血糖値についてまとめたいと思います。

 血糖値は食事や体調によって変化するので、本当に高血糖か見極めるために、複数の診断が行われます。診断には一般に空腹時の血液の糖分を調べる「空腹時血糖」、過去1~2ヶ月の血糖値の状態を調べる「ヘモグロビンA1c(HbA1c)」、尿中の糖分を見る「尿糖」などの検査があります。



空腹時血糖値
空腹時血糖値とは、朝食をとる前の血糖値とことです。一般に血糖値は空腹時は下がり、満腹時は上がるため、血糖は時間帯が重要な要素となるのです。
※126mg/dlを超えると糖尿病の恐れ

ヘモグロビンA1c(HbA1c)
血液中のグリコヘモグロビンの値のことです。グリコヘモグロビンの値は過去1~2ヶ月の血糖の状態を反映し、その平均の血糖値を示すと考えられている。このグリコヘモグゴビンは正常なヘモグロビンに対する割合を測定します。
※6.1%を超えると糖尿病の恐れ

尿糖
尿中のブドウ糖の検査です。以前お話ししたのように血糖値が高いと、血液からあふれ出たブドウ糖が尿に混ざって出てくることから測定します。尿糖が出ているからといって糖尿病とは言えないこともありまた尿糖が出ていなくても血糖値が高いこともあるため、あくまでも一つの指標として使われています。



 糖尿病は初期症状がほとんどないので、自覚した時には進行していることが多いのでこのような検査で、自覚症状がない段階で手を打つことが大事なのです。

2012年1月7日土曜日

糖尿病と血糖値①

あけましておめでとうございます。
今年初めは血糖値について段階ごとにまとめていきたいと思います。

前にお話しした糖尿病性合併症は高血糖状態が長時間続くことによる神経障害や網膜症、腎症といったものでしたが、今回はそもそも血糖とはなにか?についてまとめてました。


 ひとことで言えば血糖とは血液中に含まれるブドウ糖のことです。
食事により摂取された炭水化物は胃や小腸で分解されてブドウ糖になり小腸から吸収されてインスリンなどにより各組織に取り込まれエネルギーになったり、肝臓でグリコーゲンとして貯蔵されます。なのでインスリンの作用が不足すると血液中にブドウ糖が余って血中濃度が高くなります。これが高血糖のしくみです。


 また炭水化物も糖質と食物繊維に分けられます。
前者はさらに単糖、二糖、多糖に分けられます。
単糖には、はちみつや果物に含まれるブドウ糖や果糖や乳糖の構成成分であるガラクトースが含まれます。二糖類は単糖2つによりできショ糖、乳糖、麦芽糖などが含まれます。多糖にはデンプン、グリコーゲンがあります。
 後者の食物繊維も糖質ですが、ヒトは分解酵素を持っていないため、糖質とは区別しました。
ここで大事なのが、前者のほうはすべて体内で分解や合成(糖新生)によりグルコースを作れますが、食物繊維は分解できないので摂取しても、基本的に血糖値は上がらないのです。