2012年1月7日土曜日

糖尿病と血糖値①

あけましておめでとうございます。
今年初めは血糖値について段階ごとにまとめていきたいと思います。

前にお話しした糖尿病性合併症は高血糖状態が長時間続くことによる神経障害や網膜症、腎症といったものでしたが、今回はそもそも血糖とはなにか?についてまとめてました。


 ひとことで言えば血糖とは血液中に含まれるブドウ糖のことです。
食事により摂取された炭水化物は胃や小腸で分解されてブドウ糖になり小腸から吸収されてインスリンなどにより各組織に取り込まれエネルギーになったり、肝臓でグリコーゲンとして貯蔵されます。なのでインスリンの作用が不足すると血液中にブドウ糖が余って血中濃度が高くなります。これが高血糖のしくみです。


 また炭水化物も糖質と食物繊維に分けられます。
前者はさらに単糖、二糖、多糖に分けられます。
単糖には、はちみつや果物に含まれるブドウ糖や果糖や乳糖の構成成分であるガラクトースが含まれます。二糖類は単糖2つによりできショ糖、乳糖、麦芽糖などが含まれます。多糖にはデンプン、グリコーゲンがあります。
 後者の食物繊維も糖質ですが、ヒトは分解酵素を持っていないため、糖質とは区別しました。
ここで大事なのが、前者のほうはすべて体内で分解や合成(糖新生)によりグルコースを作れますが、食物繊維は分解できないので摂取しても、基本的に血糖値は上がらないのです。

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