2011年12月4日日曜日

糖尿病とは

まず糖尿病についての基礎知識についてです。



そもそも糖尿病とは、尿中に糖が出る病気のことです。語源はdiabetes mellitus:甘い尿がたくさん出る病気。※mellitusは甘い、もしくは蜂蜜の意味のラテン語。


そんな単純な病気ですが、そのせいで世界の医療費を圧迫するほどの国民病となっています。約1.1兆円(がん、心臓病、高血圧、脳卒中に次ぐ)


しかもいったん発症したら原則治らない病気なのでこれからもどんどん増えていくのは必然でしょう。


いったいどんな病気なのでしょうか。
尿に糖が出ることはあまり問題ではありません。簡単にいえば生体のエネルギー源である糖がうまく代謝できないのです


糖尿病の発症は大きく分けてⅠ型とⅡ型があります。(他にも妊娠によるものや、ミトコンドリア遺伝子異常によるものなどある)

まずⅠ型糖尿病は膵臓Β細胞が壊されていてインスリンの絶対的な欠乏によるもので全体の4%です。Ⅰ型は自己免疫性と特発性があります。


そしてⅡ型糖尿病はおもに生活習慣病によるもので大部分を占めます。
インスリン分泌低下とインスリン抵抗性に分けられます。



これらが発症するとさらに糖尿病合併症といわれるものを引き起こします。
 主なものは以下3つ

●糖尿病性網膜症(視力の低下、失明)
●糖尿病性神経障害(皮膚にヒビがはいり、最悪のケースでは切断)
●糖尿病性腎症(腎機能の低下から腎不全)


このように糖尿病は恐ろしい病気なのです。しかし、適切な食生活や運動などにより予防や改善、治療は可能です。





次回からはまず基礎知識として、糖尿病における代謝を書こうかと思います。その後でより詳しく発症メカニズムや治療法などをまとめます。

最終的にタンパクレベルから遺伝子発現レベルまで詳しくまとめたいと思います。


週1程度で更新していくので興味のある人は是非読んでください。

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