2011年12月23日金曜日

Ⅰ型糖尿病

更新遅れてすいません。大学で発表があったので
ちなみに発表内容は糖尿病と免疫の関係について発表しました。詳細はのちほど

今回はⅠ型糖尿病について書きたいとおもいます。
Ⅰ型糖尿病は膵臓のβ細胞が破壊されることによるインスリンの絶対的不足が成因とされています。今回はそのメカニズムについてお話したいと思います。

Ⅰ型糖尿病もさらに分かれて自己免疫性(ⅠA)と非自己免疫性劇症(ⅠB)があります。

自己免疫性Ⅰ型糖尿病
こちらは簡単に言えば、インスリンなど自分の体のものを敵と見なしてしまい、免疫によりその敵と見なしたものやその分泌細胞を破壊してしまうことです。※インスリンのほかにもGADなどある

インスリン(抗原)はβ細胞から分泌されます。そしてマクロファージのような抗原提示細胞がT細胞に抗原を認識させFas-Faslなどの系によってβ細胞を攻撃する。これが主なβ細胞破壊のメカニズムです。ほかにもパフォーリンを介する系などもありますが報告が少ないらしいので

ちなみにインスリン欠損マウスというのがありまして、マウスには二つのインスリン遺伝子、インスリン1遺伝子と2遺伝子がありますが、両方欠損した場合はインスリンを作れないので、Ⅰ型糖尿病モデルマウスとして見なされます。
しかし、インスリン1遺伝子のみを欠損させたマウスには糖尿病抑制マウスとなるらしいです。このことからもインスリンが抗原として見なされることが示唆することもできます。


非自己免疫性劇症Ⅰ型糖尿病
こちらは特発性Ⅰ型糖尿病などとも言われます。こちらは最近になってひとつの疾患単位として認められたらしいです。しかしこちらのメカニズムはあまり解明されていないのですがウイルスが関与しているのではないかと考えているらしいです。


次はⅡ型糖尿病の発症メカニズムについてお話したいとおもいます。

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